マンドリンの種類と製作者について

音楽

私は大学1年生のときにマンドリンに初めて触れました。実際に弾いた経験から、マンドリンの種類と製作者についてご紹介します。

渡辺マンドリン

  • 弾きやすさ: 練習用楽器として使われていた古い楽器だったためか、弦高が高く抑えにくい印象
  • 音量: 非常に大きく出る
  • 音色: 硬めの大音量という印象
  • 値段の手頃さ: ヤフオクなどではマンドリンで1万~5万、マンドラなら8万~程度で見かける気がします。練習用楽器として、または2台目のサブ楽器として嬉しい1台になりそうです。

藤丸常夫マンドリン

  • 弾きやすさ: 弦と弦の間の幅は広め。弦高は普通くらいで、高すぎもせず、低過ぎもせず。ヴィナッチャに近かった。
  • 音量: 演奏者の側では大きく鳴るが、遠くに飛ばすには演奏者の力量が必要そう。たまにオーケストラの中にいるとパワー不足は感じますが育てがいがあり、一番好きな楽器です。
  • 音色: まろやか。ヴィナッチャっぽく鳴る。
  • 値段の手頃さ: 1万~程度でヤフオクで見かけます。ラベルを確認して2000年以降くらいのものだったら買いだと思います。

宮野厚志マンドリン

  • 弾きやすさ: 試奏程度ですが、藤丸に同上
  • 音量: 試奏程度ですが、より遠くに音がとばせる感触。
  • 音色: 試奏程度ですが、藤丸に同上
  • 値段の手頃さ: 8万~程度でヤフオクで見かけることがありますが18万程度まで値段があがることもあります。個人的には10万以内で入手できたらラッキーだなと思います。マンドラは中古でも20万円ほどは必要になりますが魅力を感じる楽器です。

カラーチェ13番

  • 弾きやすさ: 弦と弦の幅がとても近い。また弦高も低めに設定されている。ただネックがやや太いと感じるので使いやすさは人次第。
  • 音量: 爆音がだせますが、丁寧に弾かないとガチャガチャしてしまう印象
  • 音色: 爆音系。ガチャガチャしない程度にガヤガヤ鳴る元気なイメージ。
  • 値段の手頃さ: 購入するなら数十万円以上を準備して新品を買うべきでしょう。

カラーチェ15番

  • 弾きやすさ: すべてのバランスが取れており弾きやすい。
  • 音量: 手元では大きく感じないが、遠くによく音が飛んでいる印象。
  • 音色: まろやかかつ、伸びやか。遠くまで響き渡る心地よさ。
  • 値段の手頃さ: 購入するなら数十万円以上を準備して新品を買うべきでしょう。いつか欲しい。

ヴィナッチャ

  • 弾きやすさ: 弦と弦の間の幅は広め。個人的には広い方が弾きやすい。
  • 音量: とても鳴らしにくい、がハマるととんでもなく鳴るし、音が飛ぶ。音量がでると楽器が表面板もボディも鳴っているのがわかって気持ちいい
  • 音色: 乾いた良い音が鳴る。爆音を出せば元気になるし、丁寧にひけばとても優しい音もでる。
  • 値段の手頃さ: 80万以上は覚悟してオールドを探すのだと思います。

まとめ

  • 数十万以上お金をためたら、いつかカラーチェ15番がほしい。
  • ヤフオクでいいのを見つけて10万以内で入手できるなら藤丸、宮野あたりが狙い目。
  • 久しぶりにちょっと弾きたい、はじめてちょっとさわるには渡辺も狙い目。ちゃんと楽器の音がでます。
  • スズキなどはよくヤフオクでも見かけますが、状態がよいものが少なく、中古はおすすめできません。最安楽器からはじめるなら新品を求めるのが良いと思います。よい楽器は弾き込まれて年数が経つと良い音がなると言われますが、安い楽器は年数がたてば劣化の影響の方が多いんじゃないかと思います。
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